ということで、「201x年、フィルムが消えた日」として、フィクションで未来記事を書いてみようかと。
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201x年xx月xx日
細々とではあるものの、なんとかフィルムを供給してくれていた富士イメージング(旧富士フイルム)ですが、とうとうフィルムの生産を終了するそうで。
リバーサルの製造が終わったのが一昨年、そして去年にはカラーネガの生産終了が告知されていましたから、モノクロフィルムも時間の問題だと思っていましたから、仕方ないところです。
メーカーでは現在の消費量の5年分に相当するフィルムを冷凍保管するとのことなので、まだ良心的と言えるかも。
それにしても、期待していた中国や東欧系のメーカーは環境負荷の問題や利潤追求であっさりと撤退してしまったのは残念です。
逆にPolaroidはインスタントのみではありますが、フォトラマのフィルムも代替供給するとアナウンスしており、こちらも驚きではあります。
そして、フィルムを使う側のカメラメーカーですが、こちらはとうの昔にフィルムカメラの製造を終了していますから、どこも何の反応もしていません。
中古カメラ店もすでに時計や中古レンズ専門店に鞍替えしてずいぶん経ちますし、カメラは貴金属回収しか道は残されていないかも。
一部の業者がライカやハッセル、ローライなどをデジタルカメラに改造するサービスを立ち上げていますが、結局、フィルムタイプのデジタルカセットは登場しませんでしたねぇ。
しかし悪いニュースばかりでもありません。
フィルムカメラ好きとフィルムメーカーの有志が集まって、下町の町工場でモノクロフィルムを製造しようというプロジェクトを立ち上げようとしているそうです。
フジも機材の払い下げに前向きのようですし、まずはブローニーフィルムから生産する予定だとか。
既存のメーカーは消えてしまいましたが、新たなフィルムの火が灯り続けてくれると良いですね。
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(このエントリはあくまでもフィクションであり、架空の未来です。)
できれば、こんな未来は訪れないほうが良いのですが、このままだと思ったよりも早くその日が訪れるかもしれません。
そうならないようにするには、とにかくまずはフィルムを使うことしかないですね。
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