カメラに詳しくない方には「ツァイス」のことから説明する必要があるでしょう。
ツァイスとはドイツの超一流光学ブランド「Carl Zeiss」という財団です。
現代的なレンズの基礎となったテッサーというレンズ構成を生み出したり、門外不出ともいわれるT*コーティングを持つ、レンズ界の王様のような存在です。
それだけにファンも多く、最新のレンズから往年の銘レンズまで愛用するカメラ好きはとても多いです。
さて、そんな素晴らしいレンズを愛するカメラ愛好家が何故、下手呼ばわりされなければならないのか?というのは、なかなか深い問題かもしれません。
推測するにいくつか理由は考えられるのですが、おそらく最大の理由はレンズの性能の良さゆえではないかと。
逆光に強いT*、コントラストの良さ、シャープな結像、開放から美しいボケに頼るあまり、肝心の被写体や構図などをおろそかにしてしまうという…。
一眼レフならなおさらのことで、ファインダーの見えの素晴らしさについウットリしてしまい、良く考えずにシャッターを切ってしまう場面もあるのかも。
私もカメラ好きの一人ですが、ファインダーの見えが美しすぎるカメラで撮った写真の仕上がりがちょっと期待はずれだったりするのは経験があります。
デジカメでも最近の高精細な液晶画面で期待していたら、帰ってからモニタやプリントでガッカリしたことがお有りの方も多いのではないでしょうか。
また、ツァイス好きはその素晴らしさを語るあまり、周りに妬まれてしまう一面も。
うんちくも過ぎると写真だけでなく、人間関係にすら影響が出てしまうものなのかもしれませんね。
まぁ、私などは趣味は「写真」ではなく、「カメラ」だと公言していますので、写真の腕は最初から三流と自認していますが。
とはいえ、ライカ愛好家も実は憧れるというツァイスの魅力はそんな妬みすら聞こえてこなくなるほどの魔力を秘めているのは確かです。
最近は名前貸し的なツァイスも多いのはやや残念ですが、その名声に名前負けしないように、ツァイスを愛する私も地道に絵画鑑賞でもして芸術部分も多少の磨きは掛けておこうかと思います。
最近のコメント